皆さま、お疲れさまです。松井みどりです。
昨日から、7月の家族草子の稽古が再開されました。今月中は週に1回の稽古で全体を作り、来月に入ってからは毎日稽古になります。
さて、今回私は「お駄賃の味」の主人公の回想に出てくる母親役で出演します。このお母さん、旦那さんが病気で入院してるので、自分で必死に働いて息子を育てているけれど、とても貧乏。それで卑屈になりかけている息子を見守っている…という役どころなんですが、難しい!
というのは、母と子って、大人の人間関係とちょっと違うじゃないですか。ズカズカと土足で入っていくんだけど、その根底にはものすごい愛がある。今までも家族草子では、そういった関係を演じてきましたが、今回のお母さんは江戸っ子口調の下町のお母さん。「なんだい!」なんていうしゃべり方で、息子をバンバン叩いちゃう。親の子どもに対する暴力が話題になっている昨今、本当に問題になりそうなくらい遠慮なくやっちゃうのですが、その分、溢れちゃって溢れちゃってどうにもならないくらいの愛情を持っているんですよね。
まだ2回の稽古しかしていないのでこれからですが、そのあたりをどんな風に自分の中に作っていこうかなと考えています。
で、そのお母さんがパートしている店で作っているのが、メンチカツ。
この息子は毎日あまりもののメンチカツを食べて大きくなるのですが、大人になった時にこのメンチカツは、彼に大きな影響を与えていたことがわかるのです…やっぱり母の味っていいですね。ある意味ガサツで余裕はないけど、愛情あふれるお母さんになりたいなぁと思っています。
0コメント