松井みどり

元フジテレビアナウンサーで、現在はナレーター、役者、講師、メンタルコーチ。ナレーターとしては、テレビ、ラジオのナレーションなど、声を使った仕事全般に従事。役者としては、「Mido Labo」「家族草子」を始めとした舞台に参加。他に、セミナー講師として、その人を素敵に表現する話し方を伝えたり、「やりたいことがある!」と思っている人をプロコーチとしてサポートしたりしてます

記事一覧(100)

team Genius bibi「ハリトイト」

劇団チェンジアップ「笑アップアップナイター!!」

ちょっと前になってしまいましたが、劇団チェンジアップの「笑アップアップナイター!!」を拝見してきました。この劇団の主宰・松本秀夫さんは、元ニッポン放送のアナウンサー。現在はフリーとしてアナウンサーをしていらっしゃいます。以前からお話をさせていただいていて、Mido Laboにも欠かさずご来場いただいている松本さんは、舞台がとてもお好きなんです。それでついに昨年、ご自分で劇団を立ち上げたのです。この劇団には胡口和雄さん、山田とおるさん、師岡正雄さんと、私がアナウンサーをやっていた頃、現場でお世話になったニッポン放送のアナウンサーの大先輩がご出演!しかも皆さん、コントをされる!これは観ないわけにはいきません!ということで、第1回から拝見しています。短いコントでテンポよく進む舞台のもうひとつの見どころは、元プロ野球選手の方が参加していること!今回は田尾安志さん、川相昌弘さん、前田幸長さんがご出演!私は田尾さんご出演の回ではなかったので残念でしたが、川相さん、前田さんのコントはバッチリ拝見しました~。おふたりにちなんだネタ多数!野球好きのみならず楽しめますが、やはり野球好きにはたまらないネタが多く、楽しかった!いや~やっぱりおふたりはオーラがありますね。素敵でした。その他、役者さん、芸人さん入り乱れ、もうお祭りのようなにぎやかさ!笑って笑って、楽しい時間を過ごさせていただきました!

スタジオサンモール新春企画「売春捜査官」

サンモールスタジオプロデュース公演「Crime 1st」

年末ですね〜。やり残してることたくさんありますが、今年最後の観劇。サンモールスタジオにて「Crime 1st」拝見しました。「正太くんの青空」でお世話になった宇鉄菊三さんがご出演してます。今回は女性が起こした3つの犯罪について、加害者の事件前後の様子を3つの団体がオムニバス形式で表現していました。宇鉄さんが出演されてた福田和子の事件は私の記憶にあり、逮捕前の彼女が一番幸せだったと振り返っている時期が赤裸々にえがかれていました。宇鉄さんは彼女と結婚しようとした和菓子屋のご主人役。あー、こういうまっすぐな人だったんだろうな。まっすぐなだけに彼女を追い詰めた…でも彼も十分苦しんで…という切ないシーンでは、うーんと唸ってしまいました。宇鉄さんの職人役は本当に素敵です。どの作品も殺人事件の加害者をえがいているのでとても熱量があり、引き込まれました。それにしても…こんなにいろいろ凄惨な事件が起こっているのに、結構忘れている自分にびっくり。事件の内容がもう少しわかってたら、もっといろんな意味で楽しめただろうなぁ…と思いました。しかし、終わった後になんて言ったらいいかわからない…いや、面白かったんだけど、簡単に面白いとも言い切れない何かがあり…実際の事件をテーマにした作品はたくさんありますが、どれを観てもそんな気持ちになります。さて、これにて今年の観劇は終了!また来年、いろいろ観せていただきます。皆さま、良いお年を!

JACROW「フィクション」

先週、JACROW「フィクション」を下北沢・駅前劇場で拝見しました。JACROWさんは脚本・演出の中村ノブアキさんと家族草子で共演してから、何度か拝見している劇団。最近は聞きませんが、「吐き気がするほど濃密」「肩の力を抜かずに観てください」といったコピーがあった、静かな中での緊迫したやり取りが見どころの劇団です。最近、これまた家族草子仲間の福田まゆちゃんが劇団員として加入。そして今回は同じく家族草子仲間の佐藤貴也くんも出演するとあっては、観ないわけにはいきません。お話は、2023年、オリンピックが終わって3年後の日本。お祭り騒ぎの後、経済的に停滞する日々を生きる3家族を追いかけています。それぞれの家族が問題を抱え、互いにぶつかりながら光の見える方へと動き出す…という、今までのJACROWとは違うテイスト。出演している役者さんが皆さん素敵なので、時折クスリとしながら拝見しました。まゆちゃんはとても良い役で、目立ってました!荒んだ感じが良いですね〜。貴也くんもキャラが生かされてた!ほとんど当て書きだからでしょうけど、笑いもシリアスも楽しませてもらいました。東京公演は終了してますが、なんと今日明日と新潟公演があります!お近くの方、ぜひぜひ!

東京ハンバーグ「人間と、人間と似たものと。」

もう1ヶ月ほど前ですが、東京ハンバーグ「人間と、人間と似たものと。」を座・高円寺で拝見しました。東京ハンバーグさんは、少し前からお名前は聞いていましたが、拝見するのは初めて。「正太くんの青空」でお世話になった、宇鉄菊三さんが出演されるとのことでうかがいました。冒頭、いろいろなところから役者さんがバラバラと入ってくるのですが、少しずつ音が足されていく感じが好きでした。そしてコロスとしての動きも美しい。集団美ですね。そして役者さんが舞台の三方に座り、しゃべる人はセンターで演じ、舞台脇のベンチへ座るとはけたことになるという、朗読劇のような仕組みも新鮮。始めはそういったこのお話の構造みたいなところに注目がいきました。ものすこく想像力をかき立てられます。お話は、ある国が他国に支配を受け、宗教、言葉、名前などを奪われ、挙げ句の果てに拉致後に臓器売買のために殺されてしまう…という悲劇を軸に、囚われる側、支配する側のストーリーが展開されます。確か、支配する側が、支配される側の人たちが繁殖できないようにして、同じ人間をクローン技術を使って作り上げる…みたいな話もあったような…すでに記憶が曖昧になっていますが、ゾッとしたのを覚えています。SFの世界のような話ですが、恐ろしいことにこれは空想の世界の話というわけではないそうで…そう聞くと、本当に怖くなります。神の領域に、人間はどこまで立ち入れるのか。永遠のテーマですね。宇鉄さんは、いつも佇まいが素敵です。なんでしょう、ただいるのが素敵というか、自然というか。今回は二役だったので、良い宇鉄さんと悪い宇鉄さんが見られて、個人的には楽しかったです。ヒゲ、似合いますね。東京ハンバーグさんは、こういうメッセージ性の強いものを出しているところなのかと思ったら、いつもはもっとハートウォーミングな感じだそうで…今回が珍しいんだそうです。集団美、動きや美術も美しかったので、また拝見したいなと思いました。

ドラマティック・カンパニー「青い影」

ドラマティック・カンパニー「青い影」を新宿・シアターサンモールで拝見しました。声優の中尾隆聖さんが代表を務める劇団で、出演されている方も声優さんが多いようです。若い方もたくさんいらっしゃいました。脚本・演出の塩塚晃平さんは、もともと家族草子で共演し、さらに今年は「正太くんの青空」でも夫婦役で共演というご縁の役者さん。脚本や演出もされるということは聞いていましたが、拝見するのは初めてでした。話は、あるひき逃げ事件の加害者、被害者、加害者の同僚、加害者を追う刑事、そして加害者の娘などを中心に展開。途中に笑いを折り込みながら、緊張感の漂う張りつめた舞台でした。舞台はとてもシンプル。加害者の心情とリアルな世界が、その同じ空間で行き来します。観る側の想像力をかきたてられる、私は好きな構成でした。塩塚さんはご自身でもコントをやられる方なので、笑いが好きなんですね。このテイストの中に思い切って笑いをぶっこむのが、すごい!役者さんのお芝居も相まって、独自の世界観を感じました。こちらの劇団は初めてでしたが、いつもはもっと明るいお芝居をしているそうで、最後にはお客さまに笑って帰っていただきたい、とお話しされていました。声優さんに詳しい方も楽しめると思いますよ。今週末までです。

テアトル・エコー「IS HE DEAD?」

テアトル・エコー「IS  HE DEAD?」を恵比寿・エコー劇場にて拝見しました!画家のフランソワ・ミレーを主人公に、あのマーク・トウェインが書いた脚本だそうです。それが最近見つかって、日本では初上演。しかもコメディというので、興味津々で拝見しました!「えっ?マーク・トゥエインって、こんな感じのものを書くの?」というのが第一印象。だって、面白いんですもの!そう来るか…のオンパレードでした!主演のIKKANさんは、今年「正太くんの青空」「ぼくのほんとうの話」でお世話になりました。まだ公演中なので詳しくは言えませんが、IKKANさんを知ってる方には、ぜひご覧いただきたい!そうなるの〜っ!?という展開に大いに笑えます。他の役者の皆さんも、さすがという貫禄。楽しんでお芝居をされているのがわかり、それが客席にも伝わります。個人的には後半、ひとつのクライマックスでの役者さんたちの怪演に大笑いしました。また視覚や体に障害を持った方へのケアが行われているようで、私の隣の席には盲導犬を連れた方が座ってらっしゃいました。こういう光景が自然になるといいですね。公演は今週末まで。チケットは完売のようですが、当日キャンセルも若干あるかもしれません。どなたにも楽しんでいただけると思います!

劇団朱雀復活公演

劇団朱雀復活公演を紀伊國屋サザンシアターで拝見してきました。いわゆる大衆演劇の流れを大切にしたという演目。2代目座長の早乙女太一さんの強いこだわりが感じられます。1部は女形舞踊ショー。まぁ〜太一さんのため息が出るような美しさ。大きく動くわけではないのに、目線、指先、裾さばきなどに惹きつけられました。ちょっと涙ぐみそうに。2部は日替わり芝居。日替わりって…(^^;;大衆演劇をやっている方々の能力の高さですね。しかもアドリブであろうセリフがわんさか。受け答えがスムーズになので、どこまでがアドリブかわかりませんが、舞台上で笑っちゃっても自然、っていう大衆演劇のおおらかさを感じます。3部は舞踊ショー。で、いきなり客席、立つ!え?と思う間に、立たないと舞台が観られないので、私も立ってみました。するとそのまま踊る踊る!私は前が通路だったので結構スペースがあり、めっちゃ楽しかった!…と、いきなり風の音かしたと思ったら、客席がパタパタと着席。あ、今度は座るのね(^^;;すると、太一さんが登場。美しい舞。身のこなしが、本当にきれい。ほーっと見とれていると、弟の友貴さんが登場。ひとしきり2人で待った後、激しい剣舞に。弟とじゃないとできない殺陣がある、と太一さんがインタビューで言ってましたが、確かに。このスピード、相手を信じられなければとてもできません。そして太一さんは、この緩急のつけ方がすごい!相手と斬り合う時と、間を取る時の動きの差になんとも言えぬ色気があります。大きな動きに入る前のちょっとした動きというか…ううむ、うまく表現できないなぁ。でもとにかく、この方の魅力を堪能しました!今回の舞台には、家族草子で共演した高畠真奈ちゃんが出演していました!

今年最後の舞台「川崎出口」初日!

本日、今年最後の舞台「川崎出口」初日でございます!マシュマロ・ウェーブさんという劇団の戯曲リーディング公演。マシュマロさんは、私がお芝居の世界に足を踏み入れるきっかけとなった初舞台「How It Works」からのお付き合い。今回は、久し振りにお声がけいただきました。というのも、おそらく戯曲が初舞台と同じ、カナダの脚本家だから、ということでしょう。ありがたいことです。ブレイク・ブローカーさんという、カナダでは超有名脚本家なんだそうですが、この人、日本に興味を持って、それもフジヤマ!キョウト!みたいなことではなく、日本のダークサイドに興味を持ったみたいなんですね。そこで、日本独特の文化である「心中」というものについて深く心動かされ、この脚本を書いたそうです。心中が文化なのかと言われると微妙な気がしますが、とにかく海外にはこういうものはないのだそうです。そう言われると、日本にはまぁ、一応身近にあることはありますな。主人公の夫婦。夫に死期が迫り、心中しようと決めた妻との最後のドライブ。その最後に待っていたものとは…という荒あらすじ。その中に様々な日本のダークサイドを見たということだそうです。これはすでにカナダの「One Yellow Rabit」という前衛的な劇団によって公演化されています。この作品は二部構成なのですが、その時は一部はなんと日本語で!そして、二部は英語で、という構成だったそうです。当然彼らは日本語なんて初めてしゃべったでしょうね。だからめっちゃカタコトの日本語。なので、我々もめっちゃカタコトの英語で一部を、二部を母国語である日本語で行います。これが大混乱!英語を意識してカタコトでしゃべるって、かなり難しいです。歌も歌いますが(!)、歌の場合はリエゾンせずにテンポを合わせて歌うのは、不可能なんじゃないかと。とりあえず、Rを英語っぽく言わない、なるべくリエゾンしない、ということで対応していますが…やっぱり私たちは何年も英語は習っているので、カナダの人たちが日本語を話すのとは、やっぱり感覚が違うんでしょうね。それでも何か感じることができた…ということなので、うーむ、芝居ってすごい。まったく意味がわからない言葉を一幕分覚えた彼らもすごい。私たちも、最終的にはこれを芝居にすることを目標にしています。今回は「ワーク・イン・プログレス」方式。戯曲のリーディングをお見せし、お客さまにご意見をうかがってブラッシュアップし、舞台につなげる、という方法です。日本では完成品をお見せする!という意識が強いせいかあまり見かけませんが、イギリスやカナダといった演劇先進国ではよくあることだそうです。これ、半分英語、ということにプラスして、作品の構成でひとつ大きな試みがあるんです。その部分が、お客さまにどう受け取っていただけるか、ということも、とても楽しみ。昨日の通しでだいぶ見えてきた部分もあれば、まだ手探りなところも。でも、やればやるほど面白くなってきているのは事実だと思います。さて、どんな公演になるでしょうか。楽しみに、行ってきます!

なんと、もう12月ですよ!

ぼやぼやしているうちに、あっという間に12月ですよ。昨日は家族草子の銀座公演が無事に終わりました。温かい拍手に、本当に胸が一杯になりました。ありがとうございました!それにしても、8月にMido Labo vol.13が終わってから、家族草子では北軽井沢公演、東御公演、石巻公演、大泉公演、天現寺公演、札幌公演、燕公演、そして銀座公演と、なんと8つの公演に出演させていただきました!今年の振り返りは後日やりますけど、今年も家族草子には本当にお世話になりました。舞台、多いなぁ。最近はアップするのが告知ばかりになり、よくないなぁ。もうちょっといろいろ書いていきたいのですが…。このブログは更新が本当に滞っていますが、FBは結構がんばっていたんです。が、SNSにあまりに時間を取られてしまうので、先月くらいから少し距離を置いてみました。結果、良かったこともあるのですが、当然ながらSNSは放置されるわけで…それもやはりよろしくないなぁと。自分なりの良いバランスを見つけていかなければと思ってます。構えてしまうとまた書けなくなるので、あまり意味はない投稿ですが、とにかく書いてみました。そうそう。銀座公演で共演した横山キコちゃんのカメラの性能が良すぎて、怖い写真が撮れました(^^;;他には出せませんが、あまりに面白いので。キコちゃんはこんなかわいい子なんだけど、横の人…どうなの?