「家族草子vol.12」終了のご報告

皆さま、お疲れさまです。松井みどりです。

先週末、家族草子vol.12が無事に終了しました。ご来場いただいたお客さま、本当にありがとうございました。
今回は2作品両方に出演しました。まずは「三塁コーチャーは腕をまわせ」。公私ともに世話になった上司の見舞いに行く部下の話で、上司は余命いくばくもない…でも自分は海外赴任をすることに…というストーリーです。
この話、野球好きにはたまりませんな。上司と部下ですが、それを越えた親子のような関係。最後に上司が部下に言う「三塁コーチャーは腕をまわせ!」が、本当にたまりません。


私、実はコチラの話には本番前々日に出演が決まり、前日にさらに出演シーンが増えたんです。しかも、ちゃんとしたセリフはなし。つまりマイム要員です。家族草子では、観ている方のイメージが湧きやすいように、しゃべっている人に合せて他の人がマイムで状況を表現することがあります。

しかし!これが結構大変!私にとって言葉を使わずに表現するのは、とても難しいのです。今回は会社の同僚は全員メガネをかけてまして、このメガネの使い方にも細かい演出が…(^^;;

でもねぇ、不思議なことに、今回一番評判が良かったのが、写真はないのですが、野球練習のマイムシーンでした。草野球チームの一員で、パーっと出て、声出ししながらキャッチボールして、気合い入れして去るだけなんですが、面白かったと。妙に腰が入っていて、良かったとも言われました(^^;;ま、部活少女だったので、運動部の雰囲気は合ってると思いますけどね。


そして「お駄賃の味」。こちらは、主人公が支配人を務めている遊園地に生活が苦しそうな親子がやってきて、彼らによって主人公が昔の自分を変えた出来事を思い出す…というストーリー。
小学生の時、貧しかった自分に手伝いをさせ、そのお駄賃としてギターのうまい(^^;;肉まん屋のお兄さんから肉まんを買って食べさせてくれた、荒井先生のことが語られます。

私はこちらでは、主人公の子供時代の回想に出てくる母親を演じました。家族草子では数多くの母親役をやらせていただいていますが、ここまでチャキチャキした下町のお母ちゃんは初めて。


うわ〜、これは嘘っぽくなるんじゃないかな〜と思いつつ、でも私に来た役なんだから、自分との共通点はどこかにあるだろう、と思って探したら…あるある!状況が状況なら、確実にこういう母になってましたね。


身体の使い方、声の出し方など、いつもと違うやり方にチャレンジ。さらに詰めていったら、また違う表現ができるのではないかと思っています。これは今後の課題です。


それにしても、息子役の千代將太君をバシバシ叩きまくったため、すっかり人を叩くのにも慣れました(^^;;次回、こういう役が来たら、こんな風にしたいなぁなんて、すでに思ったりしています。

天現寺での家族草子は、今年はこれで終了。次回は来年2017年5月です。今年はこれから地方公演が2つ。そして、東京でも天現寺ではなく、別のところでやらせていただくことになりそうですが…詳しいことがわかったらお伝えしますね。


さて、今回も素敵な作品を、ファミリーとともに作り上げることができました。そして、こうして公演が打てるのは、集まってくださるお客さまのおかげです。関係してくださったすべての皆さま、本当にありがとうございました!


Mido Log

ナレーター・役者・舞台朗読コーチの松井みどりが インプットしたことをアウトプットします

松井みどり

元フジテレビアナウンサーで、現在はナレーター、役者、講師、メンタルコーチ。ナレーターとしては、テレビ、ラジオのナレーションなど、声を使った仕事全般に従事。役者としては、「Mido Labo」「家族草子」を始めとした舞台に参加。他に、セミナー講師として、その人を素敵に表現する話し方を伝えたり、「やりたいことがある!」と思っている人をプロコーチとしてサポートしたりしてます